夏の甲子園“1強”大阪桐蔭の唯一の敵は「不吉な日程」…勝ち上がると大会終盤で過密に

公開日: 更新日:

 3月のセンバツを圧勝した大阪桐蔭は、地方大会7戦7本塁打、54得点と圧倒的な強さで勝ち上がった。今大会も「1強」と言われるぶっちぎりの優勝候補だ。

【写真】この記事の関連写真を見る(25枚)

 初戦は第5日第1試合で旭川大高と対戦。比較的楽なブロックに入ったともっぱらだ。

 ただ、「油断はできませんよ」と高校野球雑誌「ホームラン」元編集長の戸田道男氏がこう指摘する。

「嫌なのは日程です。5日目の第1試合というのは、昨年夏の大会と全く同じ。同日の第3試合から2回戦に入るので、1回戦のほぼ最後に登場することになる。勝ち上がると大会終盤で過密日程になるため、最も引きたくないところでなのです。今は投手に球数制限があるので、1回戦から戦うなら、なるべく早く出たいし、どうせなら2回戦から登場したいと、上位を狙う強豪校は考える。昨年は大雨でコールドゲームとなった初戦の東海大菅生戦こそ辛くも勝利したものの、2回戦で近江に4-6で足をすくわれた。百戦練磨の西谷監督も不吉な日程と感じているかもしれません」

 強力打線だけでなく、大阪大会13イニングで防御率0.00の2年生左腕・前田を筆頭に、別所、川原ら投手陣も盤石で、失点はわずか1。ぶ厚い選手層で厳しい日程を蹴散らすか。はたまた、昨夏のように飲み込まれるか……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」