「日本ハムには選手を預けたくない」高校野球の取材現場で聞こえる新庄監督への冷めた反応

公開日: 更新日:

 前半戦は勝敗を二の次にして、若手を積極的に起用しながらチームを育ててきた日本ハム新庄剛志監督(50)。その甲斐あってか、両リーグで打率首位(.355)の松本剛や、自身最多の11本塁打をマークする清宮幸太郎など、花開いた選手がいるのは確かだ。

 しかし、高校野球の取材現場で意外な声を聞いた。教え子が日本ハムに所属している甲子園常連校の監督が、「選べるのなら、今の日本ハムに選手を入れたくない」と、こう話すのだ。

「育成重視とはいえ、ちょっと理解できない起用が多過ぎます。特に投手の使い方。何度も勝ち星を消された先発投手もいるでしょう。あれではやる気を削がれますよ。幸い、私の教え子は高校時代から味方が失策しても気に留めないような選手だったから、まだいいのですが……」

 戦術について疑問視する声もある。野手を日本ハムに送り出している西の強豪校の監督が言う。

「私の教え子は若手でチャンスをもらっているから、ありがたいとは思っています。しかし、気になるのは戦術面。メディアや世間は盛り上がっているけど、重盗は高校野球で見慣れた光景。それは1発勝負だからこそのものです。プロがやらないのは成功率とリスクを考えると、シーズンを通しての勝率が割に合わないからでしょう。わざわざそのための練習までして、プロがやる必要あるのでしょうか。チームや選手のことより、変わったことをして目立ちたいーー、そんな印象を受けてしまいます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?