エンゼルス大谷“アンタッチャブル”で自爆危機 中5日フル稼働なら今季球数2600超えの異常事態

公開日: 更新日:

「戦力としてもビジネスとしても欠かすことのできない存在とはいえ、いくら何でもエンゼルスは大谷の顔色をうかがいすぎではないのか」

 エンゼルスタジアムのネット裏では、こんな声で持ち切りだという。

 日本時間10日のアスレチックス戦で1918年のベーブ・ルース(当時レッドソックス)以来、104年ぶりの「2ケタ勝利と2ケタ本塁打」の偉業達成を狙う大谷翔平(28)は今後、シーズン終盤まで中5日で登板することが決定。フィル・ネビン監督代行は「試合がない場合は、他の先発投手の順番を変更してでも、(大谷は)中5日のマウンドになる」と説明した。

 指揮官は大谷の中5日での相性の良さ(11試合70回3分の2を投げ、6勝2敗、防御率1.91)を評価したそうだが「本人の希望もあって」と明かしている。

 前半戦中盤に急降下したエ軍は首位アストロズと23.5ゲーム差のア・リーグ西地区4位。地区優勝以外の勝率上位3チームが出場するワイルドカード争いでも3位マリナーズと12.5ゲーム差と開いており(8日現在)、ポストシーズン進出は絶望的だ。トレード期限までに主力選手3人を放出するファイアセールを行って、若手への切り替えを図ったエ軍が大谷に無理をさせる必要は全くないのだ。

 ポストシーズン進出争いから脱落したチームは、主力の出場機会を減らし、来季に備えて若手選手を積極的に試すケースも少なくない。ベテランや故障リスクを抱えた選手は早々とシャットダウンさせるチームもあるほど。本来ならブレーキを踏んでしかるべきなのに、エ軍がこの期に及んで、大谷を投打の二刀流としてフル稼働させるのはネビン監督代行が言うように、何より「本人の意向」が強いからだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾