小池都知事「汚職再発防止」会議発足の“茶番”…五輪総括なしで森元首相は高笑い

公開日: 更新日:

 東京五輪汚職事件を踏まえ、小池都知事が14日、再発防止に向けた有識者会議を都に設置すると発表。12月に中間とりまとめを示すという。

 3年後に都で聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」と「世界陸上」が開催されることもあり、小池知事は「大会の成功には、大会を公正で信頼されるものにしていくことが重要だ」とアピール。しかし、会議に関わる都の生活文化スポーツ局はこう断じた。

■五輪の総括なしに“次は気をつけて”

「都として今後の国際大会にどう関与していくのかを議論する方針。五輪汚職についての検証は行いません」(担当者)

 再発防止をうたうクセに非常に消極的だ。「東京五輪の大罪」などの著書がある作家の本間龍氏はこう言う。

「汚職にまみれた東京五輪の総括なしに『次から気をつけましょう』では、何もやらないに等しい。汚職の具体的要因を突き止めなければ予防策は出てこない。本来なら実情を知るため、当事者を会議に加えるべき。大会組織委員会の副会長は都の副知事、理事には複数の都議が名を連ね、汚職の舞台のマーケティング局には都職員も出向していた。その気になれば呼べるのに、都は当事者から実態をつかもうとしない。有識者も何を議論すべきか困りますよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル