著者のコラム一覧
太刀川正樹ジャーナリスト

1946年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。早稲田大学教育学部英文科在学中、韓国国立ソウル大学語学研究所へ留学、韓国語を学ぶ。講談社の日本語版「ペントハウス」ニューヨーク特派員などを経験。著書・訳書に「政権交代」「平壌十五号官邸の抜け穴」「オリンピック30年」など。

【a tug of war】大谷のWBC“二刀流”起用は栗山監督と日本代表の“綱引き”のおかげ?

公開日: 更新日:

 中国とのWBC初戦に「3番・投手」のリアル二刀流で出場した大谷翔平だが、米メディアは開幕前から「a tug of war」というフレーズを使ってその起用法について書いていた。

「tug of war」は「綱引き」のことで、「主導権争い」とも訳される。二刀流の大谷を最大限に活用したい侍ジャパンの栗山監督と、故障リスクを考えてメジャーのシーズン前にできるだけ消耗を防ぎたいエンゼルスとの間で、密かな駆け引きが繰り広げられていたという内容である。

 “tug”は「努力」「(ぐっと)引っ張る」という意味を持つ名詞。「Tug boat(タグボート)」は「曳航(えいこう)船」、「Tug kite」は「たこ揚げ」。「(いたずらした子供の耳を)強く引っ張る」時には「tug at an ear」などと言ったりする。「(人の)心の琴線に触れる」は「tug at someone's heartstring」と表現する。スーパーなどでの値引き競争を「tug-of-war」と表現することも。

 Aスーパーで安い食料品が売られていることがわかると、Bスーパーもさっそく値引きしたり、同じ価格で売り出したりする。「tug-of-war」の由来だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然