侍Jの官邸表敬訪問は誰も止められなかったのか…帰国当日のムチャぶり強行軍に疑問噴出

公開日: 更新日:

岸田首相もウクライナ電撃訪問後

 昨年のサッカーW杯で予想外の快進撃を演じた「森保ジャパン」が岸田首相を表敬訪問したのは帰国翌日。ベスト8を懸けたクロアチア戦でPKの末に敗れてから3日が過ぎていた。

「2009年のWBC第2回大会を制した際は麻生内閣で、当時は支持率10%台の危険水域。大会直前には初代優勝監督のソフトバンク・王会長を外務省嘱託の『野球特別大使』に就け、官邸でツーショットに収まるなど侍人気に便乗したものです。それでも表敬訪問は帰国2日後。優勝を報告したのは原監督ひとりでした」(自民党ベテラン秘書)

 06年に初めてWBCを制した際は官邸への表敬訪問すら行われていない。当時の小泉首相が「久しぶりに興奮をしてテレビを見ていたねえ。多くの人に感動を与えてくれた」とコメントした程度だ。国際大会を制したアスリートが帰国数時間後に官邸を訪れること自体、異例中の異例。単なる「ムチャぶり」だ。

 岸田首相だってウクライナ電撃訪問後、23日午前6時20分に帰国したばかり。この日は参院予算委員会出席など過密日程をこなし、ヘロヘロだったはずだ。これじゃあ侍メンバーも岸田首相も共倒れ。このバカげた日程、何とかならんかったのか?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし