専大松戸、浦和学院、東海大甲府…甲子園出場校の監督が明かす「夏を制する酷暑対策」

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 欧州の熱波、北米の山火事や豪雨、そして日本も連日猛暑が続く異常気象……。WMO(世界気象機関)も「地球温暖化の影響で異常気象の頻度は増している。残念だが、これが『新たな日常』となりつつある」と声明を出した。

 高校野球も、そんな「新たな日常」対策に知恵を絞っている。各地方大会では「クーリングタイム」を導入。五回終了時に10分間の休憩を挟んで水分補給などを行うというもの。高野連は今夏の甲子園から全試合で実施する。

 歴代最多の春夏通算68勝を誇る智弁和歌山名誉監督の高嶋仁氏は「昔と比べ、近年は審判の対応も変わってきました」と、こう続ける。

「例えば、投手がマウンド上で足をつったら、審判が即座に『タイム! 水持ってきて!』です。昔だったら審判が口を挟むことはなかったのですが、学校によってはそうしたケースに不慣れな場合もある。審判が指示を飛ばすことは試合時間を長引かせないためでもあるんです」

 酷暑対策は高野連のみならず、各校も頭をひねっている。今夏、地方大会を制し、甲子園出場を決めた代表校はどんな対策をしているのか。

 8年ぶりに甲子園切符を掴んだ山梨代表の東海大甲府。盆地に位置する甲府は、2013年8月に40.7度を記録したこともある日本有数の酷暑地帯だ。

 県大会では激戦が続いた。準々決勝の青洲戦は延長10回を戦い15-11。準決勝の甲府工戦も14-10。ともに終盤までリードを許しながら、逆転勝ちを収める粘り腰を発揮した。

 その土台になったのが村中秀人監督いわく、「例年の3倍はやった」という冬の猛特訓だ。

■冬に20キロ走って山登り

 昨年12月の終業式後、静岡の庵原球場で4日間のミニキャンプを行い、とにかく走り、振り込み、食べた。村中監督が言う。

「朝5時に起床して、まずは朝食前に近くの砂浜を20キロランニング。グラウンドでも走って、さらに球場近くの山登りもしました。小さな山ですが、山頂で校歌を歌って帰ってくる。選手たちはおそらく、『今までで一番きつかった』と言うと思います。この4日間を乗り越えたからこそ、この厳しい夏も耐えられたのかなと思っています」

 県大会中は、「特に投手の体に一番神経を使いました」と、こう続ける。

「クールダウンを目的に近くのプールに行かせていました。股関節回りなど、体のケアが不可欠ですからね。そのうち、コーチが家庭用のプールセットを買ってきて、グラウンドで水浴びをするようになりました(笑)」(村中監督)

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