水球・浦映月の高校進学は…「石川県にはおまえが必要だ」恩師の説得で“全国常勝”の男子部に

公開日: 更新日:

水球・浦映月(20歳・秀明大)

 水球の選手寿命は長くない。東京五輪の女子水球日本代表の平均年齢は23.2歳だった。「限られた時間を悔いなく成長できるように」と考え、高校の進学先を埼玉県にある強豪・秀明英光高に決めた。そのことを、中学1年時の顧問で、当時は水球の名門・金沢工高に転任していた恩師の坂本将一教諭に報告すると、思いがけない言葉が返ってきた。

「先生から『石川県にはおまえが必要だ』と言われたんです。そして『考え直せ。ウチで3年間過ごした方が、絶対に力になる』と。秀明英光高には女子水球部がありましたが、金沢工高は男子水球部だけ。つまり、男子選手と一緒に練習できる環境でした」

 現在も当時も金沢工高の男子水球部の実力は全国トップレベル。国体やインターハイでは常に1、2位を争っているチームだ。坂本教諭に説得されて一転、同校に入学することになった。女子部員は先輩に1人、同期にもう1人だけだったという。

「部活では男子と同様に扱われていました(笑)。練習メニューも男子と同じ。最初のうちはついていくのだけでもやっとでした」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々