著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

元“年俸120円Jリーガー”の格闘家・安彦考真が2024年に描く「未来予想図」

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現時点では終われない! またリングに上がりたい!

 ――2020年の年末に格闘家宣言をした際には「さいたまスーパーアリーナで大晦日のRIZINに出る」という目標を掲げましたが、そちらの方は?

「最初は『RIZINに出れなかったら格闘家をやめます』と言いましたけど、それはこの場で撤回します! 実際、目標は今も叶っていませんけど、回り道しながらいろんなことに挑戦し続けたし、結果的に得たことは少なくないと思います。自分は普通の格闘家をやっていても意味がない。ここまで10試合戦って8勝しましたけど、結果はどうでもいい。大事なのは生きざまを多くの人に見てもらうことなんです。前口選手との試合で、脱臼しながらリング上で泣きじゃくったのも、不完全燃焼に終わった悔しさの表れだったと思います。それを見たある社長から『心をわしづかみにされた。自分は本当に挑戦しているのかと疑問に感じた』という言葉をもらいましたけど、僕のメッセージが少しは伝わったのかなと嬉しくなりましたからね」

 ――格闘家を今後も続けていくんですね?

「そうですね。現時点では終われないと思っています。対戦相手と戦うのは痛いし、怖いし、眠れない時もありましたけど、『本当に自分の全てを出し切っている』という感覚を持てるんです。サッカーの時は集団競技という要素もあって7~8割の力でやっていた気がしますけど、格闘技は1%でも抜いたら戦えない。そのマインドはYSCCのサッカー選手やキックボクシングに参加してくれる人たちにも伝えたいところです」

 ――2024年には46歳になりますが、フィジカル的な不安はありませんか?

「46歳で格闘家というのはかなり稀有な例。厳しいのは確かです。でも僕は落ちる前の線香花火みたいに『はかなさ』から表現できるものもあるんだと思います。人々に勇気や元気を与えたり、青少年健全育成に寄与したいなら政治家もありかもしれないけど、やっぱり僕はまだ肉体で示したい。今は脱臼した右肩の治療に専念していますけど、2024年はしっかり準備して、またリングに上がりたい。試合は年2回くらいでもいいので万全に調整して、完全燃焼したいですね」

 ――安彦さんはわざわざ大変な道を選ぶ人ですね。

「そうなんですよ(苦笑)。普通の人が選ばないことに充実感や達成感を覚えるタイプでありながら、『本当にこのままでいいのか』『それがお前の本気なのか』と自問自答が始まる。その結果、あえて困難に挑んでいくんです。今はとにかく自分の道を究めることが第一。そういう父親の背中を子供たちにも見せたいと思っています」

【連載】「年俸120円Jリーガー」泣き笑い人生

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