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安彦考真

1978年生まれ。神奈川県出身。43歳。身長175センチ、体重74キロ。2018年に練習生を経て「年俸ほぼ0円」でJ2水戸と40歳でプロ契約。19年にJ3のYS横浜に「年俸120円」で移籍。同年開幕戦に41歳1カ月9日で途中出場。ジーコのJ最年長初出場記録を更新した。20年限りで引退。「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」(小学館)が発売中。オンラインサロン「Team ABIKO」も開設した。

「挑戦しようとするしている若者を支援して」それが願い

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「今の日本は高齢者層はリッチなのに若者たちが貧しい。少しでも頑張っている人に投資してほしい」。過去3度のクラウドファンディングでJリーガーになる資金を獲得し夢をかなえたチャレンジャー安彦考真は、自らの経験をもとに改めてこう訴える。

 新型コロナウイルス再拡大により、10都府県の緊急事態宣言が3月7日まで延長されるなど、今の日本は混迷を深めている。今夏開催予定の東京五輪の行方も不透明。中止となれば、経済的なダメージは計り知れない。

「新型コロナ禍で国家財政は急速に悪化しています。景気が良くなる気配はないし、これから若者の就職率も低下し、先行きが心配になります。このまま行くと映画じゃないけど、本当に『日本沈没』になりかねないとさえ感じています。だからこそ、大人たちには現状を見て見ぬふりをしないでほしいのです。特に年配の方でお金に余裕のある方は、挑戦しようとしている若者を支援してほしい。『人生の逃げ切りを考えるのではなく、若者と一緒に未来を見据えながら頑張っていきませんか』と言いたい。それが切なる願いなのです」

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