なぜ広島だけ? ドラフト1位指名事前公表が1球団のみの“超異例”…高校野球雑誌の元編集長が解説

公開日: 更新日:

 長年ドラフトを取材してきた高校野球雑誌「ホームラン」の元編集長・戸田道男氏は「どの球団も2人に指名が集中すると踏んでいるからでしょう」と、こう続ける。

「確率が相当低い抽選になることは必至。だからこそ、当たりクジを引けなかった時の外れ1位に誰を選ぶかも睨み、戦略を練らなければならない。もし、2人の指名を公表したら、クジを嫌うライバル球団に、狙っていた外れ1位候補を一本釣りされかねない。逆に2人以外の1位指名を公表すると、その選手を外れ1位候補と考えていた球団が『確率2分の1なら宗山・金丸のクジよりマシだ』と強行指名してくる可能性もある。いずれにせよ、宗山と金丸が突出しているからこそ起きた現象ではないか」

 もっとも、ファンの間では「1位指名がわからない方が当日楽しめる」という声も少なくない。阪神の岡田前監督も昨年、「事前公表は面白くない」と話していた。

 運命のドラフトでは誰が泣き、誰が笑うか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  3. 3

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  4. 4

    清原果耶「初恋DOGs」にファン失望気味も…《低視聴率女王》待ったなしとは言い切れないウラ事情

  5. 5

    会議室で拍手が沸き起こったほどの良曲は売れなかった

  1. 6

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 7

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  3. 8

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  4. 9

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  5. 10

    新横綱大の里が直面する「遠方への出稽古慣れ」…車での長距離移動は避けて通れない試練に