西武・西口監督が明かす「歴史的貧打線」の原因、チーム再建、意気込み、期待

公開日: 更新日:
最下位からの巻き返しとなるか(C)日刊ゲンダイ

 今季から西武の指揮を執るのが西口文也新監督だ。西武一筋21年で、通算182勝を積み上げたエース右腕。2017年に二軍投手コーチに就任すると、一軍投手コーチ、二軍監督を歴任した。49勝91敗3分けで優勝したソフトバンクに42ゲーム差をつけられた屈辱から、どうチームを立て直すのか。

  ◇  ◇  ◇

 ──監督就任の打診があった時の心境はどうでしたか?

「そこは率直に光栄だなと感じました。やり甲斐があるかな、という思いもありましたね」

 ──西武はほんの数年前は強打の「山賊打線」でしたが、昨季はチーム打率.212。リーグ史上ワーストの貧打でした。

「年々主力野手が抜けていって……昨年で言えば、長打力がなかったのが顕著に出ました(60本塁打はリーグ最下位)。突出したレギュラーがなかなか現れなかったことも響きましたね」

 ──西武は若手育成に定評があると言われていましたが……。

「投手は今のところ、問題ない。打つ方がちょっと、伸び悩んでいる選手が多いかな」

 ──その原因は。

「選手も一生懸命やっていますけど、やはり結果が出ないことが一番の要因だと思います。『自分が打たなければ』と、結果欲しさが(打撃に)出すぎているように思います。それが力みにつながってしまう。レギュラーの隙間で若手がのびのび打つなら……ですよね。とにかく、昨季は打てなかったことが全てです」

 ──貧打解消のため取り組んでいることは。

「そこは鳥越ヘッドコーチや、仁志野手チーフ兼打撃コーチがしっかり考えてくれていると思います。僕はバッティングのことはなかなかわからないので」

 ──鳥越ヘッドについては、監督も「選手に厳しく接してくれる」と話していたように期待も大きい。

「常に目を光らせて、厳しく選手を見てくれている。活を入れるじゃありませんが、いいところでしっかりと、ポイントポイントで声を出して、言うべきことを言ってくれています」

 ──オフには外崎の三塁コンバートに、同じく三塁が本職の佐藤龍が「外崎さんとはポジション争いをしたくない。外野に行く」と発言するなど、なれ合いを思わせるような発言もありましたが……。 

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