スラッガーのドジャース大谷がパドレス最終戦でセーフティーバントを試みた意味
大谷翔平(31=ドジャース)が、日本時間25日のパドレス戦の九回に松井裕樹(29)からリーグトップタイの45号本塁打を放った。
同地区のライバルとはこの日がレギュラーシーズン最終戦。チームは前日まで2連敗、ナ・リーグ西地区首位の座を明け渡していた。大谷はここまで10打数無安打と精彩を欠き、七回の4打席目はセーフティーバントを試みたほど。ロバーツ監督から再三、「スイングが大きい」と苦言を呈されたこともあり、最近は2ストライクと追い込まれたときはスイングをコンパクトに。セーフティーバントは失敗したとはいえ、3年連続本塁打王のかかったスラッガーが勝利のために何としても出塁したいという意欲をムキ出しにしたのだ。
大谷は本来、パワーヒッター。人より速い球を投げて、人より打球を遠くに飛ばしたいと考えている。
球宴前日のホームランダービーは「現行のルールだと難しいので、いまのところチャンスはないかな」と不参加。どういうルールなら出たいかと聞かれると、「それは僕が決めることではないので」と言いながら「個人的には飛距離にフォーカスしても面白いかなと思います」と続けた。打球を遠くに飛ばす自信があればこそだろう。