スラッガーのドジャース大谷がパドレス最終戦でセーフティーバントを試みた意味
技術よりまずは筋力を優先
以前の日刊ゲンダイのインタビューで「160キロの速球を投げても打者に当てられているが」と問うと、「自分のスイングをした中で当てられるかどうか。みな軽打してくるので、コツコツコツコツくれば、速くても当たるかなと。打者のタイミングさえ押し込めていればファウルになるので、2ストライクに追い込めば、フォークなりスライダーなり真っすぐなりで三振は取れると思う」と答えた。何より速い球を投げることにこだわりがあるのだ。
速い球を投げ、打球を遠くに飛ばすため、技術以前に優先したのが筋力をつけることだった。
「例えば小学校低学年の子が950グラムの木製バットで、きちんとしたスイングができるかといえば、そうじゃない。この重量を扱ううえで、スイングスピードを維持したまま正確にコンタクトするには筋肉、筋力がないとできないこともある。僕は特に体も大きいですし、身長もあって、手も長いので、ますますないとキツいかなと」と話したことがある。
2023年のWBCでは、大谷が試合後の筋トレで500ポンド(約227キロ)を何度も軽々と持ち上げていたという。その姿にヌートバー(27=カージナルス)は仰天していた。大谷が速い球を投げ、打球を遠くに飛ばせるのは、激しい筋トレによって強靱な肉体を維持しているからなのだ。
メジャーでも飛び抜けたパワーを持つ大谷が、時と場合によってスイングをコンパクトにするどころか、セーフティーバントも辞さないのだから、今世紀初のワールドシリーズ連覇へ向けた決意はハンパじゃない。
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ドジャースと言えば、佐々木朗希は「臆病マインド」が復活の妨げになっているという。そのマインドに関係あるのかどうかはさておき、日本ではその隣にはいつも母親がいた。メジャー挑戦をさせろとゴネ散らかした一昨年のオフもそうだ。いったいあの時、何が起きていたのか。改めて振り返ると佐々木の人物像が見えてくる。
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