侍J「投手起用のキモ」を伝えます あの千賀滉大でさえ音を上げた国際大会の重圧
「ブルペン陣を重視したメンバー構成にしたい。中でもこの2人はどうしても欲しい。ぜひ、招集をお願いします」
私が投手コーチを務めた2017年の第4回WBC。侍ジャパンのメンバーを選考するにあたって、小久保裕紀監督にこうお願いした。当時、レンジャーズに所属していたダルビッシュ、レッドソックスで活躍していた上原浩治の名前を挙げ、「2人に抑えを任せたいと考えています」と理解を求めたのだ。
コンディションの問題で招集は実現しなかったが、13人で臨むことになっていた投手陣のうち、7人をリリーフの専門家で固める布陣とした。結果はベスト4。オランダやキューバといった強豪を下し、準決勝で米国に1-2で敗退した。メジャー30球団から選りすぐりのリリーフ投手を集めた米国に日本打線が封じられたことで、「球数制限のあるWBCは、やはりリリーフが鍵を握る」との思いを強くした。
そこで、連覇を狙う今回の侍ジャパンである。
代表投手14人のうち、リリーフを専門とするのは大勢(巨人)、松本裕樹(ソフトバンク)、藤平尚真(楽天)の3人のみで、これを不安視する声が出ている。私も同感で、故障で辞退となった平良海馬(西武)、石井大智(阪神)、松井裕樹(パドレス)の代わりに選出されたのが、藤平を除けば、隅田知一郎(西武)、金丸夢斗(中日)の先発投手だったことには疑問が残る。
メディアの報道を眺めれば、第1先発が誰々、第2先発が誰々とやかましいが、WBCのような短期決戦では先発投手の力量は結果に直結しにくい。第1ラウンドは65球の球数制限があり、準々決勝で80球、準決勝と決勝で95球と緩和されていくものの、代表クラスの投手の球威になると、フェアグラウンドに飛ぶはずの打球がファウルになるケースが多く、どうしても球数はかさんでいく。第1先発、第2先発という青写真は往々にして崩れるもので、
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