プロ野球球団が「メディア企業化」した経緯とは? 権利を握る本当の目的
【Q】 前回のコラムで、プロ野球の球団が「メディア企業化している」とありました。これは具体的にどういうことなのでしょうか?
【A】 かつての球団は選手と試合を管理し、テレビや新聞に取り上げてもらう「コンテンツ供給者」でした。しかし、2004年の球界再編問題で赤字補填型経営の限界が露呈し、ソフトバンク、楽天というIT企業も参入。「管理会社のままでは成長しない」という危機感が広がりました。
メディア企業化の出発点は、カメラではなく権利です。主催試合の映像、写真、データを誰が撮り、誰が二次利用し、誰が売るのか。放映権をテレビ局へ売って終わるのが従来型なら、自ら制作し、ライブ、ハイライト、短尺動画、アーカイブに分けて販売・活用するのがメディア型です。
パ・リーグ6球団が共同事業を始めた際も、最初の仕事は映像を束ね、配信や二次利用を球団側で設計できるようにすることでした。球団が動画や出版物をつくるたび、外部に権利処理を頼んでいては、財布も企画ももちません。


















