「ジャック・リッチーのあの手この手」ジャック・リッチー著、小鷹信光編訳

公開日: 更新日:

■絶品ミステリー23篇

 殺し屋の「おれ」は、ある組織の依頼で麻薬王のレイゼンウェルを殺害。しかし、なぜか2日が過ぎても彼の死は報道されず、組織からの報酬の支払いは延期されてしまう。画廊主になりすましたおれが、レイゼンウェル邸に電話を入れると、応対した秘書は、主はニューヨークへ出かけていると答える。おまけに秘書によると、レイゼンウェルが絵画コレクションを処分する予定だと、おれに買い取りを持ちかけてくる。不審を抱いたおれは、秘書が主の死が発覚する前に財産を処分して懐に入れようとしているのではないかと疑う。(「儲けは山分け」)

 短編のスペシャリストによる絶品ミステリー23編。
(早川書房 1700円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ