「人を、殺してみたかった名古屋大学女子学生・殺人事件の真相」一橋文哉著

公開日: 更新日:

 世間を震撼させた殺人事件の犯人の心の闇に迫るノンフィクション。

 昨年末、名古屋大学理学部に通う19歳のマリー(仮名)は、アパートの自室で知人を殺害。77歳の被害者は、数カ月前に宗教の勧誘をきっかけに知り合ったばかりだった。約50日後に逮捕されたマリーは、小学生のころから殺人願望を抱き、殺す相手は誰でもよかったと供述。凶器の手おのもいつか来るその日のために中学時代に用意したものだと話す。少女時代から薬品を集め、「宮城(出身地)のサカキバラ」になると連続殺人犯をあがめていた彼女の殺人願望は、高校時代、同級生に劇薬を飲ませるまでエスカレートしていく。関係者を取材、その人格形成の背景をたどる。

(KADOKAWA 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か