「腸の名医が警告する自己流診断の落とし穴」松生恒夫著

公開日: 更新日:

 便秘になってもよほどのことがない限り病院を受診することはまれで、自分で対策をとってやり過ごす人がほとんどだろう。しかし、この自己流が腸に思わぬ負担をかけることがあると本書。

 例えば、食物繊維が豊富な玄米食だ。確かに便秘解消に役立ちそうだが、玄米の食物繊維は水に溶けない不溶性で、便のかさは増えるもののたくさんの水分と一緒に摂取しないと便をカチカチにしてしまう。結果、かえって排便が困難になるという。また、食事内容を完璧にしても便秘になることがある。この原因は運動不足で、腸が便を押し出す蠕動運動を促すには、ウオーキングなどの運動が不可欠なのだ。

 長引く腸の不調があるなら、自己流対処法が間違っているのかも?
(双葉社 800円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 3

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  4. 4

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  5. 5

    高市新政権“激ヤバ議員”登用のワケ…閣僚起用報道の片山さつき氏&松島みどり氏は疑惑で大炎上の過去

  1. 6

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  2. 7

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  3. 8

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 9

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  5. 10

    「連合」が自民との連立は認めず…国民民主党・玉木代表に残された「次の一手」