「まこという名の不思議顔の猫」前田敬子、岡優太郎著

公開日: 更新日:

いつも“困り顔”の猫の写真集

 シリーズ4冊累計23万部の大ヒット猫ブログ本の総集編。およそ猫らしくない、腫れぼったい一重まぶたのような目の「まこ」は、ブログでも大人気の“困り顔”の雌猫だ。著者がまこと出合ったのは10年前のこと。保護施設にいた彼女はやせ細り、人とのコミュニケーションが取れず、その顔がひとりぼっちの孤独感を倍増させていた。しかし、引き取られてしばらく経つとみるみるうちにオープンマインドとなり、著者が外出するときにはお見送りを忘れない律義な姿を見せるように。ただし、その際も表情は困り顔のままだ。

 何をしていても哀愁漂うまこの顔を存分に愛でることのできる写真集。まこの後に引き取られてきた、“困り顔ではない”2匹の猫との共同生活の様子も楽しめる。
(KADOKAWA 1650円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態