「おだやかに、シンプルに生きる」枡野俊明著

公開日: 更新日:

 禅僧であり、庭園デザイナーとしても知られる著者が、禅語を紹介しながら、穏やかな心を保ち、心安らかに生きるヒントを説いた生き方エッセー。

 例えば「非思量(ひしりょう)」。座禅を組むときには何も考えてはいけないというが、修行を積んだ禅僧でもなかなか無の状態にはなれないという。大切なのは、頭に浮かぶ考えや感情にとらわれないこと。もう考えるのはやめようと自身に言い聞かせ、できる限り「考えない」という方向に頭を持っていくのが「非思量」の教えだそうだ。

 こうしたシンプルに生きるための方法をはじめ、「悟無好悪(さとればこうおなし)」などを例に説く人付き合いの心得から仕事との向き合い方まで。51の禅語が豊かな人生へと導く。(PHP研究所 620円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢