アメリカの汚れた戦争と中東情勢の真実

公開日: 更新日:

「イラク・アフガン戦争の真実」ロバート・ゲーツ著、井口耕二ほか訳

 ブッシュ政権の国防長官といえばアフガン・イラク戦争の開戦を指揮したラムズフェルドが有名だが、その後を継いでブッシュ、オバマ両政権で国防長官を務めたのが著者。本書はその回想録だ。

 CIA出身でブッシュ父に取り立てられた著者によれば、世界一の軍事超大国の戦略の要であるはずの国防省ほど官僚主義のはびこる場はないらしい。陸海空軍の縄張り争い、戦時下にある組織とは思えない平和ボケなど著者の舌鋒は鋭い。

 CIA長官時代にドローン計画を後押しした著者は控えめな性格も手伝って長く重用されたが、実は国防の現場を対テロ戦争を口実に戦略面でも財政面でも例外だらけにした存在でもある。イラク・アフガン泥沼化の真相を解く文献としても有意義か。(朝日新聞出版 4000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体