団塊世代の新生への思いを描く企業小説 「日本買収」牛島信著

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「日本買収」牛島信著

 弁護士の大木は、小学校の同窓会で西野礼子に声をかけられた。礼子は35歳で最初の夫に死なれ、その後、勤めていた広島興産のオーナー、斉藤峰夫と再婚した。だが、斉藤も最近亡くなったという。

 斉藤には前妻が不倫でもうけた娘と、礼子が産んだ息子とがいる。礼子は息子に広島興産を継がせたいと、大木に相談をもちかけた。それだけでなく、飛鳥山不動産の元社長、三津野慎一に紹介してほしいと頼む。高校の憧れの先輩だった三津野に、アドバイザーになってほしいというのだ。男に「出遇う」のでなく、自分で「出逢い」をつかみとりたいと。

 戦後の繁栄を作り上げた団塊の世代の新生への思いを描いた企業小説。 (幻冬舎 1870円)

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