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馳月基矢作家

長崎県生まれ。2020年、「姉上は麗しの名医」でデビュー。同作が第9回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろし新人賞を受賞。他の作品に「拙者、妹がおりまして」「義妹にちょっかいは無用にて」「蛇杖院かけだし診療録」シリーズなど。

公開日: 更新日:
イラスト・しまざきジョゼ


〈三〉

 五月の半ばを過ぎた。朝から蒸し暑い日だ。夏至を迎えてからまだ五日。梅雨が明けるには、あと半月もかかる。

 あいまいな天気の下、九州庵の客入りはのんびりとしたものだ。お使いに出た峰太は帰ってきておらず、碇吉は裏庭で煙管をふかしている。

 昼下がりにな… 

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【連載】江戸おんな職人余録 第五弾 九州庵、おりょう 皐月の薬膳帖

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