「ショットガン・ロード」深町秋生著

公開日: 更新日:

 汐見凌はかつて仲間だった永田肇の山荘に侵入し、永田をショットガンで殺害した。彼は5年前までフリーの殺し屋集団・忍足チームの一員だった。永田もそのメンバーだったのだ。忍足隼雄の後継者とみられていた汐見がチームから抜け、漁師として生活していたころ、暴力団巽会のナンバー2が死んだ。

 警察は自殺と判断したが、それを忍足の仕業とみた巽会が汐見に忍足チームへの報復を依頼した。残るメンバーはあと5人。だが、ターゲットとなった忍足は、永田が約束の時刻に合流しなかったことから、汐見に殺(や)られたことを察知していた。

 闇の世界で疾走する男たちを描くハードボイルド長編。(朝日新聞出版 1800円+税)


【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ