「台所のラジオ」吉田篤弘著

公開日: 更新日:

 書店でアルバイトしている夏美がよく行く丸山レストラン名物の紙カツは、店主・丸山の幼馴染みの梶原の工場で作っている昔風の黒ソースとの組み合わせがバツグンだった。ところが、2人が喧嘩をして、他社のソースに替えられてしまった。

 喧嘩の原因は夏美の彼氏の相良くん。相良くんは夏美の元同級生で、〈悲しみをしまう箱〉を作っているのだが、早いところ別れたほうがいいと丸山が言うのに対して、梶原が好きなように生きているやつの方がいいと言ったことから口論になったのだ。ところがある日、丸山レストランに相良くんがやってきた。(「紙カツと黒ソース」)

 ほのぼのとした味わいの12の物語。(角川春樹事務所 1600円+税)


【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり