「沖縄 若夏の記憶」大石芳野著

公開日: 更新日:

 復帰直後から沖縄の島々を訪ね歩いてきた著者によるフォトエッセー。

 1972年、胸をときめかせ降り立った沖縄は、復帰前に何とか沖縄に行けないかと模索する中で訪ねた与論島や台湾と何から何までよく似ていた。

 その類似点や相違点を見つけながら沖縄に通ううちに、ウチナーンチュ(沖縄の人々)が、広くアジアの人々に溶け込んで生きてきたことを強く実感したという。肌で感じた彼らの懐の深さと優しさの源にある、その歴史に思いをはせる。

 一方で、伝統の織物「宮古上布」に新しい息吹を送り込んだ女性や、普天間基地に隣接する土地に反戦画を展示する美術館を建てた男性ら、沖縄で暮らす人々の日常や島の豊かな自然をエッセーと写真で伝える。(岩波書店 1220円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「遅刻横行」「新入生は練習禁止」…かつての神村学園を変えた小田監督が語った指揮官の矜持

  2. 2

    侍ジャパンは2028年ロス五輪“出場”すら危うい現実 27年プレミア12が目先の焦点に

  3. 3

    相次ぐ海外勢欠場の幸運…日本勢は異例の“棚ボタ”メダルラッシュへ【25日開幕フィギュア世界選手権】

  4. 4

    「高市離れ」が参院自民と霞が関で急加速 11年ぶり暫定予算ドタバタ編成がダメ押しに

  5. 5

    松重豊「孤独のグルメ」続投の裏にある《諸事情》とは…63歳ゴローさんがやめられない理由

  1. 6

    前田敦子“アンダーヘア透け疑惑”写真集が絶好調! トップ張った元アイドルの生き様を女性が強く支持

  2. 7

    沖縄尚学の左腕・末吉良丞は日米争奪戦を呼ぶ「間違いなくドラ1候補」

  3. 8

    サヘル・ローズさん「憲法9条がある日本は世界に平和を訴える独自の役割がある」

  4. 9

    高市首相が画策「逃げ恥国会」は大失敗!予算年度内成立に暗雲、11年ぶりの暫定予算編成へ

  5. 10

    松重豊は福岡の人気私立「西南学院」から明大文学部に 学費の問題で日大芸術学部は断念