「罠に落ちろ」藤田宜永著

公開日: 更新日:

 探偵の影乃はジャズシンガーの谷内恵理に頼まれて、蔵主グループの会長、蔵主喜一郎の家に窃盗に入ろうとしていた恵理の父親を止めようとしたが、父親は殺されていた。影乃が蔵主邸に向かうと、そこには同業の探偵、唐渡美知子がいた。美知子は喜一郎の行方不明の長男、清太郎を捜すように依頼されていたのだ。邸内に忍び込んでいた窃盗グループのボスはピストルで自殺したが、どうやらこの窃盗事件は仕組まれたものらしい。影乃は相棒の雪永とともに、蔵主家の家庭内トラブルや経営陣の内紛に巻き込まれていく。

 80年代の東京を舞台に、「影の探偵」コンビが復活するハードボイルド・ミステリー。

(徳間書店 1900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択