「他流試合-俳句入門真剣勝負!」金子兜太+いとうせいこう著

公開日: 更新日:

 俳句界の巨人に作家が斬り込む対談集。

 2人はともに今やすっかり世間に定着した「伊藤園新俳句大賞」の審査員でもある。まずは、その第1回大賞作「白菜がまじめに笑って立春です」を取り上げ、新俳句の新しさとはどういうところにあるのかを徹底的に語り合う。金子氏は、白菜という冬の季語に立春を組み合わせた題材の配合、そして「まじめに笑って」と「中七」で詠む題材のとらえ方の独特さがこの句の魅力だと解説。続いて、「白菜」に続く助詞「が」をテーマに、俳句の定石である切れ字「や」や、「の」と入れ替えるとどうなるかなど。受賞作を次々と俎上に載せながら、俳句の技と、日本語の奥深さを語り尽くす。

(講談社 890円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?