「『薬のやめ方』事典 病気の起こり方、治し方」浜六郎著

公開日: 更新日:

「薬は一度飲み始めたらやめられないから使いたくない」「薬をやめたいが、いつやめればいいのかわからない」

 そんな悩みを抱える人に向けて書かれた一冊。著者は薬害研究の第一人者。科学的根拠にこだわり、徹底追及して良否の結論を出したという。

 その結果、なんだ当たり前ではないか、と思うことも書かれているが、それが現在の医学の実態であることを教えてくれる。

 この本では最初に病気がどのようにして起こるのか、それによってヒトの体はどのようにダメージを受けて回復していくかを解説している。ヒトが本来持つ修復力・自然治癒力を引き出す方法がわかれば薬に頼らない生活ができるというわけだ。むやみに薬を使わない、どうしても使うとしたらどの薬がいいかも紹介している。これから薬を飲もうとしている人にも、薬とは何かを考えさせてくれるはずだ。(三五館 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」