「夜に生きる(上・下)」デニス・ルヘイン著加賀山卓朗訳
1926年のボストン、ギャングのボス・ヒッキーの手下として働く20歳のジョーは、もぐりの酒場兼カジノに強盗に入る。そこは、ヒッキーの情報とは異なり、敵対するギャングのボス・アルバートが営む店だった。冷静を装い、金を奪ったジョーだが、そこで出会ったエマが忘れられない。数日後、街角でエマを見かけたジョーは、尾行して声をかける。エマはアルバートの愛人だった。やがて2人はアルバートの目を盗み、デートを重ねるようになる。 しかし、ヒッキーがアルバートに殺され、町にいられなくなったジョーは最後に銀行強盗を決行。エマと町を出ようとするが……。
禁酒法時代に暗躍するギャングたちを描いた長編歴史クライム小説。(早川書房 各740円+税)