「ロック、そして銃弾」浅暮三文著

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 元刑事の音場は、かつての上司・土橋から神戸で警官を殺し、銃を奪って逃走中の元赤軍・小坂の行方を突き止めるよう依頼される。公安に捜査を任せておけない兵庫県警の野崎が旧知の土橋を頼ってきたらしい。すぐに神戸を訪ねた音場は、野崎に見せられた現場の写真から、小坂が事件前に近くの神社の祭りに足を運んでいたことに気づく。縁日の露店商から話を聞くと、小坂は女と話していたらしい。同じころ、音場の元妻で下谷警察署交通課の警察官・亜子は、知人の芸能事務所の社長から人捜しを頼まれる。売り出し中の所属歌手・アリスが5日前に突然消えたというのだ。

 訳ありの元刑事と現役警官の元妻のコンビが追う事件がやがてつながる長編ハードボイルド。(徳間書店 650円+税)

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