• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

秋だからこそ身に付く樹木の知識

「秋の樹木図鑑 紅葉・実・どんぐりで見分ける約400種」林将之著

 歩きなれた公園や遊歩道で見かける木々。桜やモミジ、イチョウなどの定番はすぐに分かっても、名前を知っている木といえば数えるほどしかない――そんな人でも、心のどこかで、樹木や草花などに詳しい人に憧れ、自分もいつかはそうなりたいと、ほのかな夢を抱いているのではなかろうか。

 実は、秋は一年のうちでもっとも人と木の距離が近づく季節だという。人は色とりどりの紅葉に見ほれ、熟した果実に秋を満喫する。一年中、代わり映えしないように見える常緑樹も、この時季に落葉樹と同じく、春に開く葉や花を格納した冬芽を形成するそうだ。

 本書は、紅葉、実、冬芽、樹皮などの秋の見どころがある樹木を集めたカラー図鑑。

 何といっても秋の主役は、豊かな色彩を見せる落葉広葉樹だ。枯れて落ちるだけの葉が、わざわざ鮮やかに紅葉するのは、樹木に寄生するアブラムシなどの害虫に、紅葉の赤色(糖分が多いほど赤くなる)で防衛力の高さをアピールしているなどといわれるが、実は正確な理由は分かっていないらしい。そんな豆知識を頭に入れた後、まずはイロハモミジから始まる「ムクロジ科カエデ属」を変種や栽培品種も含めて紹介。あの切り込みが入った葉のひとつひとつは裂片と呼ばれ、イロハモミジはその裂片の数をイ・ロ・ハと数えたのが名前の由来だとか。裂片が細く、葉のふちに荒いギザギザ(鋸歯)があるのがオオモミジとの違いらしい。このように葉形や葉のつき方、葉のふちの違いなどから、樹木を検索できるようページに工夫が凝らされている。

 他にも、紅葉(赤~オレンジ)や黄葉、果実、ドングリ、松ぼっくりなどを手がかりに、お目当ての木の説明にたどりつくための一覧表など、初心者にも易しいお勧め本。

(廣済堂出版 1600円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元立教大生に聞いた 「奨学金破産」で人生転落するまで

  2. 2

    “玉木宏ロス”の癒やしに 坂口健太郎だけが持つ3つの魅力

  3. 3

    米が次期戦闘機ゴリ押し 安倍政権は血税1400億円をドブに

  4. 4

    73歳会長と親密交際 華原朋美“天性の愛人”のジジ殺し秘術

  5. 5

    結婚を前提に交際中…高畑充希を両親に紹介した坂口健太郎

  6. 6

    官邸が“裏口入学リスト”回収…不正合格事件が政界に波及か

  7. 7

    仲間由紀恵の病院通いも…周囲が案じる田中哲司の“悪い虫”

  8. 8

    カジノ法案 胴元がカネ貸し「2カ月無利子」の危険なワナ

  9. 9

    加計獣医学部 図書館に本のない大学の設置認可は前代未聞

  10. 10

    広島・菊池、ソフトバンク柳田も…地方の大学生を見逃すな

もっと見る