「地面師」梶山季之著

公開日: 更新日:

 昭和の流行作家の作品を編んだ短編集。

 経済雑誌記者の深見は、S製薬の滝沢を街中で見かけ声をかける。憔悴した滝沢の様子から、経営不振に陥ったS製薬が主力銀行に見限られ、資金難に陥っているという噂は事実のようだ。

 滝沢の話を聞いた深見の脳裏に、先日、取材で知り合った吉村の顔が浮かぶ。九州の大地主の吉村は、銀行との取引の実績がないため金を借りられず焦慮していた。一方、主力銀行に工場などを押さえられているS製薬は、別の担保があれば他銀行からの融資が期待できる。両者を結び付ければ、双方が現状を打開できるのではないかと、深見は吉村と滝沢を引き合わせるが……。

 最近も話題になった地面師をテーマにした表題作など6編を収録。 (光文社 780円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    司忍、高山清司コンビによる「名門ヤクザ」コレクション

  2. 2

    小室眞子さん最新写真に「オーラがない」と驚き広がる…「皇族に見えない」と指摘するファンの残念

  3. 3

    小室圭さん家族3人ショットを「ニューヨーク・ポスト」が報道 1億円以上の新居から居住先、子供の性別まで赤裸々に…

  4. 4

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  5. 5

    小室圭さん&眞子さんの「第1子の性別」を特定 NYポスト紙報道の波紋と今後憂慮すべきこと

  1. 6

    エゴイストのような「人間性」がアウト? ドジャース佐々木朗希にトレード説がくすぶり続ける根拠

  2. 7

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  3. 8

    聖子&正輝の関係修復と健在ぶりに水を差す…沙也加さん元恋人による「踏み台発言」騒動の余波

  4. 9

    北村匠海「さばうちゅ」支えるヒロインの覚醒!出口夏希"弱点克服"でフジ月9救世主へ

  5. 10

    内閣支持率急落…高市“安倍イタコ”首相にチラつき始めた突然「ブン投げ退陣」の既視感