「地面師」梶山季之著

公開日: 更新日:

 昭和の流行作家の作品を編んだ短編集。

 経済雑誌記者の深見は、S製薬の滝沢を街中で見かけ声をかける。憔悴した滝沢の様子から、経営不振に陥ったS製薬が主力銀行に見限られ、資金難に陥っているという噂は事実のようだ。

 滝沢の話を聞いた深見の脳裏に、先日、取材で知り合った吉村の顔が浮かぶ。九州の大地主の吉村は、銀行との取引の実績がないため金を借りられず焦慮していた。一方、主力銀行に工場などを押さえられているS製薬は、別の担保があれば他銀行からの融資が期待できる。両者を結び付ければ、双方が現状を打開できるのではないかと、深見は吉村と滝沢を引き合わせるが……。

 最近も話題になった地面師をテーマにした表題作など6編を収録。 (光文社 780円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の沖縄「慰霊の日」追悼スピーチは99%安倍元首相のコピペ…唯一の違いは旧日本軍の神聖化

  2. 2

    福岡ローカル「西鉄」が"本業"以外で大躍進のワケ 国際物流事業は国内4位でコロナ禍の営業収益は12%増

  3. 3

    高市首相の“恥”行動が海外に飛び火! 英タイムスがG7外交をディスり、英FTは国内財界との没交渉ぶりを暴露

  4. 4

    歌手・小椋佳さん「たばこの煙が悩みを解いてくれた」…82歳の今も週1でコンサート

  5. 5

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  1. 6

    AKB峯岸みなみの“丸刈り写真” 世界中で相次ぐ目撃情報の謎

  2. 7

    【高校野球怪情報】沖縄尚学・末吉良丞“プロ回避”に現実味…左肘不安で浮上する「東都の名門」の影

  3. 8

    『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』オールキャリアを代表する傑作のトリセツに注意セヨ

  4. 9

    『グッド・デイ・サンシャイン』一筋縄ではいかないヘンテコこそが中期のすべて

  5. 10

    東京ビートルズの番組が、ビートルズ来日から60年後となる日に放送決定