宮城安総
著者のコラム一覧
宮城安総工作舎アートディレクター

1964年、宮城県生まれ。東北大学文学部仏文科卒。1990年代から単行本、企業パンフレット、ポスター、CDジャケットなど幅広く手掛ける。

グレーの本文に“毒”が冴える

公開日:  更新日:

「レジナルド(サキ・コレクション)」サキ著 

 梅雨まっただ中、ふと見上げれば灰色の雲が頭上一面を覆う。加えて拙宅は「大規模修繕工事」中、建物全体がスクリーン状の布で包まれ、昼間でさえ黄昏時のような、薄暗い自室にて本稿を書いている。

 19~20世紀初頭に活躍した英国の小説家、サキ。毒のある風刺の効いた短編の名手。本書は架空の人物「レジナルド」を主人公とした作品を編んだ第1短編集である。

 反骨・批判精神にあふれた作家サキ本人に負けず劣らず、登場人物レジナルドも一筋縄ではいかない、ひねくれ者だ。そんな2人に向けて、造本上どんな趣向がこらされているのか眺めてみよう。

 四六変型判。通常より天地が5ミリ短い。たった「5ミリ」のおかげで、ずいぶんポータブルな印象を受ける。製本は通常の上製だが、表紙の芯ボールを大胆に薄くしてある。フランス装に通じる洒脱さ。華奢かつ軽快な仕上がりだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の夫は裁判沙汰に…女性芸能人が“成金”を選ぶリスク

  2. 2

    売り込みは好調も…河野景子“豪邸ローン2億円”の逼迫台所

  3. 3

    引退の稀勢の里を支える“太いタニマチ”と6000万円の退職金

  4. 4

    「ストライクが入らない」フランスアは高知で泣いていた

  5. 5

    安倍官邸“大号令”か 厚労省「実質賃金上昇率」水増し工作

  6. 6

    首相の姓を? 永田町に飛び交う新年号に「安」採用プラン

  7. 7

    “第2のサンゴ虚報事件”で思い出す安倍首相の朝日新聞批判

  8. 8

    辺野古「県民投票」不参加表明 沖縄県“アベ友”5市長の評判

  9. 9

    広島・誠也が打点王宣言も “新3番”長野に丸の代役務まるか

  10. 10

    長野以外にGベテランリスト漏れ 広島“ポロリ発言”の波紋

もっと見る