「日本プラモデル六〇年史」小林昇著

公開日: 更新日:

 国産プラモデル60年の歴史を振り返るモノ物語。

 戦後、占領軍らによって海外で発売されていたプラモデルが日本に持ち込まれるが、子供たちにはまだ高根の花だった。

 昭和32(1957)年、浅草の玩具メーカー・マルサン商店専務の石田がアメリカから「原子力潜水艦ノーチラス号」のプラモデルを持ち帰り、部下の柴田に製造を打診したことから国産プラモデルの歴史は始まる。1年の試行錯誤の末に日本最初のプラモデルが売り出されたが、玩具売り場の担当者の反応は芳しくなかったという。

 そんな事始めから、スロットレーシングカーや怪獣、機動戦士ガンダムなど、時代ごとに新たなブームを巻き起こしてきたプラモデルの世界を、懐かしい写真とともに詳述する。

 (文藝春秋 880円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明