「鉄道デザインの心」水戸岡鋭治著

公開日: 更新日:

 JR九州の〈ななつ星〉のデザインを手掛けた著者は、この8月に運行を開始する〈或る列車〉を担当した。これはスイーツのフルコースが食べられる、由布院-大分間などを走る列車である。モデルとなったのは明治時代に九州鉄道がアメリカに発注した豪華列車だった。その客車が日本に届けられたときには九州鉄道が国有化されたため、実際に走ることはなかったのだが、著者は原鉄道模型博物館でその模型を見て、美しさに魅了されたのだ。

「顧客の要求をくみとり、交渉し、妥協し、予算を管理し、値切り、請求書を発行し、地べたを這いまわってものをつくりあげていく」著者が自らの仕事を語った一冊。(日経BP社 2000円+税)




最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは