「警部ヴィスティング カタリーナ・コード」ヨルン・リーエル・ホルスト著 中谷友紀子訳

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 定年間近の刑事・ヴィスティングは、いつものように10月10日にハウゲンの自宅を訪ねる。24年前のその日、彼の妻・カタリーナが失踪。台所には3本の線の間にさまざまな数字が暗号のように書き込まれたメモが残されていた。事件は未解決のままで、彼女の生死も分からない。毎年、仕事を休んで迎えてくれるハウゲンがなぜか留守で、ヴィスティングは胸騒ぎを覚える。電話も通じず、職場に連絡をすると、彼は病欠をメールで知らせてきたという。

 翌朝、国家犯罪捜査局の捜査官・スティレルが署を訪ねてきた。スティレルによると、1987年に起きた富豪の娘の誘拐事件にハウゲンの関与を示す新たな証拠が出たという。

 元ノルウェー警察上級捜査官の著者による徹夜必至の長編ミステリー。

(小学館 1000円+税)

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