「ヒヒは語らず」アンナ・カロリーナ著 久山葉子訳

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 機動捜査隊員のアマンダは、仕事中も死んだ姉サンナのことが頭から離れない。実家を離れ首都ストックホルムで1人暮らしをしていたサンナは最後の電話で、レイプ被害を警察に訴えたが取り合ってもらえなかったと泣いていた。

 数日後、アマンダが訪ねると姉は自殺していた。遺体からは数種類の薬物が検出され、残された日記には「ヒヒがかわいそう」と書かれていた。警察に問い合わせてもレイプ事件の詳細は何も分からない。アマンダは真相を突き止めるため自ら警察官になり、サンナの訴えに応対した警官マグヌスの愛人になる。一方で、身分を隠しサンナの元恋人で前科者のアドナンにも接近する。

 執筆当時、現役の警察官だった著者によるスウェーデン発の警察小説。

(ハーパーコリンズ・ジャパン 1236円+税)

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