「ゴーストアンドポリス GAP」佐野晶著

公開日: 更新日:

 新人警官の桐野哲也は東北大法学部を出ているのに地方公務員採用で神奈川県辻堂の鳩裏交番に配属された。ここはやる気のないダメ警官、いわゆる「ごんぞう」ばかり。実はこの交番は警察庁が直接管理する実験交番だった。

 桐野は藤沢南警察署の戸村副署長の密命で、ごんぞうたちを懲戒免職に追い込む違法行為の証拠を記録することに。鳩裏交番の管内ではまだ起きていないが、近くの平塚や茅ケ崎でホームレス襲撃事件が起きていた。そればかりでなく、ゴミ屋敷の2階で住人の老婆が煮炊きに使っているストーブの横で黒焦げの死体となって発見されるという事件も発生して……。

 第1回警察小説大賞受賞作。

(小学館 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"