「新型コロナ制圧への道」大岩ゆり著

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスによるパンデミックは、収束の予兆さえ見えない状況が続き、史上初の世界的なロックダウンや、第2次世界大戦以降最悪といわれる急激な経済の落ち込みなどその影響は計り知れない。一方で、日本は各国がミステリーと称するほど犠牲者の数が少ない。山中伸弥氏は犠牲者が少ない理由を「ファクターX」と命名し、それが何かを解明することで今後の対策に生かすことができるはずだと説く。

 本書は、人類史に大きな傷痕を残すことになるであろうこの新型コロナウイルスのパンデミックの発生から半年間を克明に記録したリポート。各国の対策を比較検証しながら、「ファクターX」の謎に迫るとともに、医療の最前線を取材し、第2波、第3波への対策を提言する。

(朝日新聞出版 850円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー