「新型コロナ制圧への道」大岩ゆり著

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスによるパンデミックは、収束の予兆さえ見えない状況が続き、史上初の世界的なロックダウンや、第2次世界大戦以降最悪といわれる急激な経済の落ち込みなどその影響は計り知れない。一方で、日本は各国がミステリーと称するほど犠牲者の数が少ない。山中伸弥氏は犠牲者が少ない理由を「ファクターX」と命名し、それが何かを解明することで今後の対策に生かすことができるはずだと説く。

 本書は、人類史に大きな傷痕を残すことになるであろうこの新型コロナウイルスのパンデミックの発生から半年間を克明に記録したリポート。各国の対策を比較検証しながら、「ファクターX」の謎に迫るとともに、医療の最前線を取材し、第2波、第3波への対策を提言する。

(朝日新聞出版 850円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因