「介護する人される人 心に届く介護力」佐藤典子著

公開日: 更新日:

 バイクの事故で脊椎を損傷し、寝たきりになったSさん。自宅で介護を受けていたが、「何にもできない。もう死んでしまいたい」と訴える。

 長男の嫁のK子さんは、Sさんが「戦地から無事帰還できたときに、故郷の満開の桜を見て、初めて生きのびたんだなあとつくづくうれしさが込みあげてきたもんだよ」と言ったのを思い出し、リハビリの目標を「座れる」ではなく「近くの公園に花見に行く」にした。

 Sさんは気力を取り戻してリハビリに励み、3カ月後、近くの公園に花見に出かけた。このときには車椅子に30分くらい座れるようになっていた。

 介護する人もされる人も充足感を感じられるケアの実例集。

(青萠堂 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相「嘘つき政治家人生」のルーツを発掘! 34年前に自ら堂々と「経歴詐称」を認めていた

  2. 2

    【スクープ第3弾!】衆院選での違法な「有料広告動画」疑惑 宮城自民5陣営“総汚染”で組織ぐるみが浮き彫り

  3. 3

    サバンナ高橋“10年いじめ”問題からにじむ上下関係の悪しき伝統と「吉本の闇」…鬼越トマホーク良ちゃんも参戦

  4. 4

    「投手の墓場」で好投する菅野智之の価値 僕が日本人史上2人目の本塁打を打ったのもクアーズフィールド

  5. 5

    巨人・戸郷翔征トレード獲得に他球団が虎視眈々 「ウチなら再生できる」「環境を変えた方がいい」

  1. 6

    犯人探しはまだまだ続く? 中山功太案件“解決”で強まる「パンサー尾形の件は誰なの?」の疑問

  2. 7

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  3. 8

    パンサー尾形や中山功太の告発…お笑い業界の“いじめ体質”はなぜ消えない? ヤンキー文化が残した功罪

  4. 9

    井上一樹氏は今季限りでクビか? 最下位中日で早くもウワサ…次期監督は「井端弘和vs荒木雅博」の一騎打ち

  5. 10

    波瑠&高杉真宙「夫婦格差」新婚5カ月でクッキリ…妻は株上昇も、夫は視聴率低迷の切ない事情