「介護する人される人 心に届く介護力」佐藤典子著

公開日: 更新日:

 バイクの事故で脊椎を損傷し、寝たきりになったSさん。自宅で介護を受けていたが、「何にもできない。もう死んでしまいたい」と訴える。

 長男の嫁のK子さんは、Sさんが「戦地から無事帰還できたときに、故郷の満開の桜を見て、初めて生きのびたんだなあとつくづくうれしさが込みあげてきたもんだよ」と言ったのを思い出し、リハビリの目標を「座れる」ではなく「近くの公園に花見に行く」にした。

 Sさんは気力を取り戻してリハビリに励み、3カ月後、近くの公園に花見に出かけた。このときには車椅子に30分くらい座れるようになっていた。

 介護する人もされる人も充足感を感じられるケアの実例集。

(青萠堂 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    WBCネトフリ独占批判に「一部の日本人」は歓喜のワケ 地方の苦しみに鈍感な大都市生活者

  2. 2

    嵐「最後の楽曲」好調の裏で起きた異変…ボイトレを続けた櫻井翔は歌声をキープ

  3. 3

    和久田麻由子は“女子御三家”の女子学院から東大へ 元NHKの先輩・膳場貴子と重なるキャリア

  4. 4

    伊原春樹監督との“壮絶確執”の前日譚 監督就任を知って絶望、引退が頭を過ぎった

  5. 5

    永田町で飛び交う高市首相の「健康不安」説…風邪の疑いで外交キャンセル、総理総裁の器にも疑問符

  1. 6

    WBCイタリア代表が「有名選手ゼロ」でも強いワケ 米国撃破で予選R1位突破、準決勝で侍Jと対戦も

  2. 7

    映画「国宝」のヒットから間髪入れず…体重13キロ減で挑んだ「ばけばけ」吉沢亮の役者魂

  3. 8

    文春にW不倫をスッパ抜かれた松本洋平文科相はなぜ更迭されないのか

  4. 9

    SEXスキャンダルで追い詰められると戦争で目くらまし…それは歴代米大統領の常套手段だ

  5. 10

    参政党はオンラインセミナーでもハチャメチャ…参加者の強烈質問に神谷代表が一問一答、反自民もアピール