「ハマのドン」松原文枝著

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「ハマのドン」松原文枝著

 2016年末、当時の安倍政権によってカジノを解禁するIR基本法が成立。18年にはカジノを実際に運営する実施法も成立させ、各自治体が誘致の申請に乗り出した。

 当時の菅官房長官のおひざ元・横浜もカジノ候補地として当初から有力視され、19年には当時の市長がIR誘致を発表。そんな中、カジノ誘致に猛然と異を唱え、反対運動に乗り出した人物がいる。当時88歳の藤木幸夫氏だ。

 ハマのドンと呼ばれる氏は、横浜のみならず全国の港湾業界を束ねる実力者。神奈川県最古の自民党員を自称する氏だが、権力と真っ向から対立して、ついに21年の市長選で支援した候補が当選。誘致撤回を勝ち取り、当時の菅首相を辞任に追い込む。

 本書は、映画にもなった氏の2年間の戦いを追ったルポ。

(集英社 1056円)

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