「読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし」荒木健太郎著

公開日: 更新日:

読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし」荒木健太郎著

 雨が降らなくても空に美しい虹色が見える。そういう現象がハロとアークである。ハロは太陽の周りに現れる虹色の光の輪で、アークは太陽から手のひら1つ分離れた位置に現れる虹色の弧状の光である。

 これは氷の結晶で光が屈折したり反射したりすることから生じる現象である。ハロやアークは色の並び方に特徴があり、外側が赤色になる虹と違って、太陽に近い内側が赤色で反対側が紫になる。1848年に、現在の山形県庄内地方でハロとアークが見られたことが尾張藩士、安井重遠著「鶏肋集」に記されている。

 ほかに、放射冷却などにより樹木の茂る公園で見られる「天使のはしご」など、美しい気象現象を気象学者が解説する。

(ダイヤモンド社 1980円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 5

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  1. 6

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  2. 7

    京成電鉄にのしかかるオリエンタルランド株の重荷…物言う株主の揺さぶりには抵抗も厳しい“お家事情”

  3. 8

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  4. 9

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  5. 10

    小泉進次郎農相がSNSで難クセ連発の理由…JA会長を名指しで晒し上げ連日大炎上