著者のコラム一覧
蝉谷めぐ実

1992年、大阪府生まれ。2020年「化け者心中」で第11回小説野性時代新人賞、21年、同作で第27回中山義秀文学賞受賞。22年「おんなの女房」で第10回野村胡堂文学賞、23年、同作で第44回吉川英治文学新人賞受賞。

(13)果たしてお佐那に勝ち目はあるか

公開日: 更新日:
イラスト・すり餌

 家に戻るその帰り道、権之助らは茶屋に入った。甘味が好きなお勝は団子を頼むが、権之助はどうにもその気になれない。湯呑みを口に運ぶ手も時折止まる。

 あの後妻を相手取り、果たしてお佐那に勝ち目はあるものか。

 そりゃうわなり打ちに勝ち負けはないが、おりょうにしてやられる… 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,217文字/全文1,358文字)

【連載】うわなり合戦

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?