(15)往来は人並みが途切れない
おもったほど容易ではなかった。夏のあいだ、由衣は試作をくりかえした。石灰や粘りの量を変えたり、天日干しの時間を調節したり……。あえて粗皮を少しだけ残し、弥吉にこれでもかと木槌をつかわせ、白土もくわえて……。
「地色は少し濃いけれど、むしろこのほうが墨文字が映えませんか」
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