63年ぶり懲罰 猪木は何しに北朝鮮に行ったのか

公開日: 更新日:

 国会の渡航許可がないまま訪朝を強行したアントニオ猪木参院議員(70)の懲罰が決まった。「除名」の次に重い「登院停止」で、期間は参院規則で最長の30日間。22日の本会議で正式に議決されたのだが、参院での懲罰は1950年以来63年ぶり。「参院の許可を得ないで訪朝した」というのが理由だが、勝手に外遊する議員は大勢いる。懲罰の重さも疑問なら、そもそも、猪木は何のために訪朝したのかも分からない。不可解なことだらけだ。

 訪朝が27回目の猪木は間違いなく北の上層部に食い込んでいる。今回も金正恩の叔父で、北朝鮮の事実上ナンバー2の張成沢国防委副委員長らと会談。拉致問題についての話題も出たという。

 猪木は「政治ですから表と裏がある。その根回しが大事」「縁の下の力持ちとして話をさせてもらった」と語っていた。だとすれば、処分は重すぎるという気もするが、官邸は今回の猪木の訪朝に神経をとがらせていたという。二元外交の恐れがあるし、猪木の本当の目的は拉致問題ではなく、自らのビジネスだったという情報もあるからだ。今回の訪朝でNPO法人「スポーツ平和交流協会」の平壌事務所開設が許可された。理事長は猪木である。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 2

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  1. 6

    マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…

  2. 7

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」