広末涼子はTBSに猛抗議 番組での“イジり”は「ハラスメント成立」と識者…原因は時代感覚のズレ
4日深夜放送の「オールスター後夜祭'25秋」(TBS系)のクイズで、交通事故を起こした広末涼子(45)を選択肢にした「イジり」問題。所属事務所の抗議に、9日、TBSは「現在捜査中の交通事故をバラエティ番組のクイズの題材として扱ったことは不適切でした」と謝罪。騒動は一件落着と相成ったものの、波紋が広がっている。
同番組では「時速165キロを出したことがないのは?」というクイズで、選択肢に広末涼子の名を挙げ、「広末さんは事故を起こした際、時速165キロを出していたと報じられています」と補足説明し、これに所属事務所が「報道・放送に携わる者として極めて不適切であり、本人および関係者の名誉を著しく毀損する行為」として抗議した。同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏がこう言う。
「かつては“いじめ”に近い“イジり”があり、当事者は笑ってかわすものとされ、笑えない当事者のほうが器が小さいと責められる場面がありました。しかし今は、当事者が笑えない、もしくは周囲が笑えないのならハラスメントが成立します。広末さんの件に関しては、テレビの現場にいたなら台本の時点で気づかなかった、時代の空気感を読めていなかった製作側に問題がある。しかも、事故後にメンタルの不調についても明かしているだけにモラルも問われます。騒動になって、対応が後手後手になって取り返しのつかない事態が散見される中、TBSの迅速性と誠意ある対応は適切だったと思います」