広島が創価大・立石正広のドラ1指名を公表 「12球団最速」の誠意も過去の成否は4勝4敗
広島が13日、今月23日に行われるドラフトで創価大の内野手・立石正広(4年=山口・高川学園、右投げ右打ち)を1位指名することを公表した。広島の事前公表は2024年の明大・宗山塁、23年の青学大・常広羽也斗、22年の苫小牧中央高・斉藤優汰に続いて4年連続、3年連続での12球団最速となった。
「昨年のドラフトでは、事前に1位指名を公表したのは広島だけだった。宗山(楽天)、金丸夢斗(関大→中日)に指名が集中すると見られた中、外れ1位候補の駆け引きで手の内を明かしたくない各球団が公表を控えたのです。立石は今ドラフトの目玉候補で複数球団が1位指名する可能性が大。広島が公表したところでライバルが減ることはないでしょう。広島は立石を、広角に長打が打てる鈴木誠也(カブス)の再来として高く評価している。東京新大学リーグで2年春に3冠王を獲得した打撃だけでなく二塁と三塁が守れる内野守備、50メートル6秒0の走力と総合力にゾッコンですから、立石への誠意が天に通じればということでしょう」(広島OB)
2012年のドラフト以降、広島が事前に1位指名を公表するのは、今回が9回目。23年の常広、22年の斉藤、19年の森下暢仁(明大)は単独指名に成功し、その戦略が奏功した。17年の中村奨成(広陵高)は2球団競合の末に引き当てたが、昨年の宗山、16年の田中正義(創価大→ソフトバンク→日本ハム)、14年の有原航平(早大→日本ハム→レンジャーズ→ソフトバンク)、12年の森雄大(東福岡高→楽天、引退)はいずれもクジを外した。事前公表の成否は4勝4敗。立石への誠意は天に通じるか。