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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【あんず】「肺」に作用して潤いを与え、咳喘息を改善

公開日: 更新日:

 風邪が治ったのに、いつまでも咳だけが残る……。長引いているようなら「咳喘息」かもしれません。咳喘息とは、咳だけが慢性的に続く疾患です。おおむね8週間以上、空咳が続いている場合は可能性が高いとされています。

 咳喘息は、一般的な喘息を指す「気管支喘息」にみられる喘鳴(呼吸をするときにヒューヒュー、ゼーゼーといった音があること)や息苦しさがなく、あくまで症状は咳に限定されます。また、夜間から朝にかけて咳が悪化する、寒暖差が大きい日に症状がひどくなる、市販の風邪薬や咳止めが効かないといった特徴があります。

 原因としては、喘息と同様にさまざまな刺激に気管や気管支が過敏に反応することによって狭くなり、炎症や咳が引き起こされると考えられています。誘発される要因には、ハウスダウスト、カビ、花粉、黄砂が挙げられます。そのほか、運動や飲酒、ストレスが引き金になる場合もあります。

 咳喘息は、風邪をひいたり、コロナウィルス感染後や、季節の変わり目に発症するケースも多くみられます。また、アレルギー体質の場合、発症率が高くなる傾向もあります。

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